早いものでもう年の瀬ですね。
皆様も、お正月を迎える為に、神棚のお掃除をはじめ、年神様やお札の準備、しめ縄飾りや門松などなど…お正月飾りをご準備し始める頃合いでしょうか。
さて今回は、日本人としてもなかなか今更聞けない「門松」についてスポットを当ててみたいと存じます。
Q・門松はなぜ立てるのですか?
新年を祝って、家の門口などに飾られる「門松」とは、その年の神様(年神様)をお招きするための目印であり、また、神様がお降りになった時に宿られる場所(依代)を表すものです。
門松に松と竹が選ばれている理由は、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」と言われて大変縁起が良く、私達の幸せや健康長寿が永遠に続く事を願っての組合せです。
もともとは、松・杉・椎・榊といった常緑樹を用いていたようですが、いつしか主として松を用いるようになり、そのことから門松と呼ばれるようになりました。
現在の門松は、竹三本を松で囲み、荒縄で結んだ形が一般的ですが、関西方面では松の小枝に半紙を巻き、それに水引きをかけたり、紙垂や橙、柊などで飾られた門松もあります。
正月の祝い物、飾り物としてその形態も、地域により様々です。
なお、門松や注連飾りなどの正月飾りを取り除く日については、1月7日に定めている地方が多く、正月をひと区切りする意味で、元日から7日までを「松の内」といいます。
地域性として、15日の小正月まで飾っておくという地域もあるようですから、松の内の期間に関しては、その地域の風習に倣うと良いでしょう。
アパートやマンションですとなかなか玄関先に飾れない門松ですが、最近では様々なデザインのお正月飾りがございますから、探してみるのも有意義ですね。
本来であれば、年神様をお迎えするための目印が門松ですから、飾る場所は「玄関や門といった家の外」が最も相応しくはございますが、それが叶わない場合は、室内でも充分かと存じます。
室内の玄関や床の間など、スペースに合った大きさの門松や松飾りを選んで飾ると、年神様も喜ばれますでしょうし、私達のお正月気分も盛り上がると存じます。
今年は、未曽有のウイルスが蔓延し、私達の何気ない日常が随分と変化した、悩み多き年でした。
当方も、来年はより良い1年になるよう切なる祈りを込めて、来るお正月の準備を進めたいと存じます。
寒くなっておりますので、皆様もお風邪などめされませんよう、お気をつけくださりませね。
仕事納めまでもうひと踏ん張り!
心より応援申し上げます。