今年は例年以上に一気に冷え込んできた印象で、私ももう冬用のヒートテックを衣替えがてら引っ張り出して参りました。
皆様もどうかお身体あたたかくしてお過ごしくださりませね。
さて、最近のご相談の中でたまに「気学と奇門遁甲の違いって何ですか?」というご質問がございます。
気学では凶方となっていても奇門遁甲では吉方となる場合や、またその逆パターンもある為、不思議に感じて当然のことと存じます。
先ず「気学」と「奇門遁甲」を比較した時、この二つには単なる人や流派の違いなどではなく、思想や占術としての大きな違いがございますので、「気学と奇門遁甲は、別物である」と考えねばなりません。
勿論、どちらも風水から派生した占術的思想であり、共有できる似通った部分はあるものの、以下の理由から、奇門遁甲と九星気学の吉方位や凶方位は一致するとは限りません。
気学
北は「磁北」を重視する傾向が多い。
方位盤は「東西南北は30度」「北東・南東・南西・北西は60度」を使用する場合が多い。
奇門遁甲
北は「真北」を重視する傾向が多い。
方位盤は「各方位は45度」を使用する場合が多い。
(気学以上に、流派や人によって異なる部分が多い。)
では「どちらを信じれば良いのか」という問題ですが、これについては、それぞれの占術が生まれた背景や特徴や手法を比較してみると「自身はどちらを採用すべきか?」が見えてきます。
ざっくりと違いを説明すると、九星気学は個人の幸せや利益を追求した「開運」を目的としたものであり、奇門遁甲は軍事目的で生み出された兵法としての方位術です。
元々は「○月○日のこの時間帯に、この方角に攻め込んだら勝敗はどうなるか?」ということを見極めていたため、現代では「取引・契約・お見合い・訴訟」などに応用できる即効性の方位術と言えます。
ただ、それによって幸福が続くものではないのが奇門遁甲の特長です。
九星気学の効果は、永続的で効き目はゆっくり。
奇門遁甲の効果は、即効性があり効果は短い。
安定した平和には、九星気学を。
瞬間的ラッキーには、奇門遁甲を。
といったところでしょうか。
ですから当方としては、お引越しや祐気取りなど、自分の開運のために吉方位を調べたい場合は、九星気学を参考にするのがスタンダードだと考えております。
最も理想的なのは、九星気学と奇門遁甲で吉方位が重なった場合ですが、そうでない場合は、永続的に方徳の効果が得られる九星気学の吉方位を優先させております。
勿論、念の為に申し上げますが「奇門遁甲」と「九星気学」を比較して特にどちらを上げ下げするものではございません。
ただ、占術を使用するにあたっては「自身の目的は何なのか」「期待する効果は何か」と考え、どちらの占術が自らの願望達成に適しているのか比較検討することが肝要です。
当方としてはご依頼者様の願意に基づき、どの占術が適しているか判断している次第でございます。
九星気学や奇門遁甲は、自らが吉方位に動くことで開運できるという前向きな占術ですから、是非とも皆様にご活用いただき、開運していただきたいと願ってやみません。
当方も自らの経験と信念を以て様々なご質問にお答えいたし、ご依頼者様の不安な心やお悩みに寄り添いながら、できる限り現状改善のアドバイスをさせていただくべく、鑑定に努めております。
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